鈍行列車 ヨーロッパ編

欧州2ヵ月一人旅

ドイツ ベルリン② 落書きと吸い殻

ベルリンで一番驚いたのは、落書きの多さである。

どの建物も1階部分の外壁はほとんどと言っていいほど、落書きで埋め尽くされている。

有名なベルリンの壁も例外ではない。

落書きをされてはオーナーが消す。そして一夜明けると新しい落書きが姿を現す。

オーナーと落書き手のイタチごっこである。

そして勝者はたいていの場合落書き手である。

彼らの作品はベルリンの町のいたるところでお目にかかることが出来た。

 

そして落書きと同じくらい驚いたのは、町の至るところに落ちている吸い殻である。

ドイツでは通りの各ポイントにゴミ箱が設置されており、吸い殻入れももちろんある

にも拘わらず、道端の側溝や公園の芝生など様々なところに、しかも大量に吸い殻が捨ててあるのだ。

一度芝生のある公園を見つけ、寝っ転がろうと適当な場所を探していると、芝生の隅々に吸い殻が捨ててった。

とてもじゃないが、芝生に座る気になれず、ベンチに移動した。

外国人はよく日本は綺麗だと言うが、その意見に大いに納得できた瞬間であった。

 

ベルリンの壁ユダヤ人博物館などを1日かけて見て回った。

博物館は入館料が無料であり、ユダヤ篤志家などの寄付金で賄われているという。

展示品はホロコーストがどれだけ悲惨だったかを訴えかけていた。

だがそんな彼らは今パレスチナ人に対して迫害ともとれるような侵略行為を行っている。

歴史は繰り返す。

そんな陳腐なことを思わないでもなかった。

 

ベルリンの路地