鈍行列車 ヨーロッパ編

欧州2ヵ月一人旅

ルーマニア ブカレスト① ルーマニアのバス

ブカレストへは夜行バスで向かうことにした。 バスは夜の8時発だったので、夕方まではセーチェーニ温泉でくつろぐことにした。 温泉内では物価が高いと踏んで、近くのマートでジュースとサンドイッチを買って行った。 女主人はレジでの会話のほとんどをハン…

ハンガリー ブダペスト② Travelling isn't...

ブダペストには元々1泊の予定だったが、特に急ぐ必要もなかったので、 延泊してドナウ川の対岸のお城へ行ってみることにした。 チケット代を節約し館内には入ることは叶わなかったが、外観からでもハプスブルク家統治時代の建築美を堪能することが出来た。 …

ハンガリー ブダペスト① サウナで恋バナ

ウィーンからハンガリーはブダペストへ。 列車で約2時間30分。 陸路で行く人は少ないのだろうか。 6人掛けのコンパートメントは私だけだった。 ウィーンを出ると市街地が消え、どこまでも黄金色の畑が広がっていた。 私は貸し切りの車内で思う存分くつろぎ…

オーストリア ウィーン① 接吻

バッドゴイスラムに別れを告げ、列車でウィーンへと向かった。 ヨーロッパの駅のホームは未だに慣れない。 駅には基本的に改札がなく、列車内で車掌が切符の拝見をして回るのだ。 なので短距離を乗る場合だと、車掌とかちあう前に乗降出来てしまう。 これは…

オーストリア ハルシュタットとバッドゴイスラム② 5フィンガー

翌朝は、ハルシュタットよりさらに山奥の町へと向かった。 いくつかのケーブルーカーを乗り継いで山頂へ上ると、5フィンガーという展望台がある。 ケーブルカーを降りると誰もがこぞって展望台を目指すのだが、展望台まで行かなくとも周りを見渡せばいつでも…

オーストリア ハルシュタットとバッドゴイスラム① 湖畔の町

翌日は乗り合いのシャトルバスに乗り、オーストリアのハルシュタットへと向かった。 バスはすぐに高速に乗り、4時間ほどで到着した。 990チェココロナ。日本円で約6,000円である。 電車で行くことも出来たのだが、乗り換えが多くて1日で到着するのが難しく…

チェコ チェスキークルムロフ③ お祭り

今日はいよいよお祭りの日だ。 お祭り自体は3日間行われるのだが、少しでも節約するために初日だけ参加することにした。 お祭りの期間中は、宿の値段が跳ね上がるのだ。 滞在中のホステルは空きがないということだったので、町から少し離れたペンションに泊…

チェコ チェスキークルムロフ② 緑とオレンジ

今朝は早起きして、スーパーで食料を買い込み、町はずれの丘へと登った。 昨日の散歩中にふと顔を上げると、町の南側の小高い丘にポツンと家が建っているのに気付いた。 調べてみると、どうやら教会が立っているようだ。 高さ的に町を一望出来るに違いない。…

チェコ チェスキークルムロフ① 川に囲まれて

プラハの町に満足した私はさっそく次の目的地を探し始めた。 プラハから西へ行くと、カルロビ・バリという古い町並みと温泉が有名な場所があるらしい。 ただしドイツにかなり近づいてしまう。 ドイツに戻ることは考えていなかったので、ここは一路南へ進むこ…

チェコ プラハ② オフライン旅

翌日は同部屋の日本人女性とプラハ城へと向かった。 彼女は私と同様チェックインしたばかりで、たまたまベットが隣同士であった。 最初はお互い英語で話していたが、彼女の英語のアクセントに聞き馴染みあったので、日本人ですかと聞くと、まさしくその通り…

チェコ プラハ① Shall We Dance?

電車に揺られること7時間。 ついにプラハへと到着した。 車内では実に楽しいものを見せてもらった。 私の3つほど前の席に、偶然乗り合わせた若い男女がいた。 男性が女性に話しかけたことをきっかけに彼らは破竹の勢いでしゃべり始めた。 私は好奇心から、…

ポーランド クラクフ④ 日曜市と花粉症

今日は朝から鼻の調子が悪い。 花粉症がますますひどくなっている。 私は鼻をすすりながら、今日は町をぶらぶら散歩することにした。 日曜日はどこかしらの路上でフリーマーケットをやっている。 私は地元の人に交じり、骨董品や古着を見て回った。 特に興味…

ポーランド クラクフ③ アウシュビッツ

今日は前日にネットから予約したアウシュビッツ強制収容所へのツアーを予約した。 ツアーと言っても最安値のものでクラクフからの往復のバスと解説パンフレットを渡されるだけである。 自力で行くことも出来るが、当日券が現地で買えるかどうか分からないの…

ポーランド クラクフ② ショパンとパン泥棒

到着した夜は、ポーランド名物のダンプリグを食べた。 ダンプリングは水餃子のようなもので、様々なトッピングで楽しむことが出来る。 私はトマトソースのものを頼んだ。 1皿40ゾルチ。日本円で1,200円程度する。 クラクフの旧市街の美しさに浮かれて、少々…

ポーランド クラクフ① ウクライナのトラック野郎

今朝は、ワルシャワから電車でクラクフへと向かった。 クラクフは正式に発音すると「クラコー」と言い、旧市街地や旧ユダヤ人街が有名である。 またアウシュビッツ収容所が近いこともあり、クラクフから収容所へいくツアーも散見された。 クラクフグローリー…

ポーランド ワルシャワ② 群青色の夜空

ワルシャワの旧市街はわりと小じんまりとしていた。 私たちは彼の友人と合流し、みんなでタイ料理を食べてシーシャを吸った。 ポーランドは自国の通貨ズルチを使用しており、物価は日本と同じか日本よりやや高めである。 例えば、タイラーメンは25ズルチで日…

ポーランド ワルシャワ① 旧社会主義国

翌日はベルリンから長距離列車に乗り、ワルシャワへと向かった。 鉄道会社はDBからポーランドの列車に変わった。 変わったのは鉄道会社だけではない。 エアコンが姿を消し、代わりに大きな開閉式の窓がついた。 窓を右から左に流れる景色は見事な田園風景だ…

ドイツ ベルリン② 落書きと吸い殻

ベルリンで一番驚いたのは、落書きの多さである。 どの建物も1階部分の外壁はほとんどと言っていいほど、落書きで埋め尽くされている。 有名なベルリンの壁も例外ではない。 落書きをされてはオーナーが消す。そして一夜明けると新しい落書きが姿を現す。 …

ドイツ ベルリン① 地元客の絶えない店

デュッセルドルフで泊まった宿にはがっかりしてしまった。 私が宿泊したのは、a&oホステルというドイツ国内に何軒か展開するチェーンホステルである。 価格は10人部屋で€21。 最初に指定されたベッドはだれかに使われており、替えてもらった部屋はアウトレッ…

ドイツ ケルン 魔の日曜日

ドイツ3日目。 この日はケルンへと向かった。 ケルンはあの荘厳な大聖堂で有名な町である。 駅を出ると、すぐそこに大聖堂がそびえ立っていた。 高校生のときに世界史の教科書で見たケルン大聖堂。 噂のとおり、柱やステンドグラス手すりまでもが見事に装飾…

ドイツ マンハイム・ハイデルベルク③ 鐘の音

マンハイム2日目。 朝10時頃に宿のルーフトップでくつろいでいると、遠くほうで教会の鐘が鳴った。 この町の住民にとっては日常に溶け込んでしまう微かな音なのだろう。 しかし今朝の私の耳にはとても新鮮に響いた。 宿のお兄さんによれば、この宿はオープ…

ドイツ マンハイム・ハイデルベルク② 旧市街

旧市街は大勢の人で溢れていた。 カフェやレストランでは石畳の路地にテーブルを出し、人々は思い思いにお茶やお酒を楽しんでいた。 私は路地裏に小さなアンティークショップを見つけ、少し早いが旅の思い出としてポストカードを探した。 この旅で決めている…

ドイツ マンハイム・ハイデルベルク① トラム

電車に揺られることおよそ30分。 マンハイム駅へと到着した。 ホームの表示は「Mannheim Hbf」。 「Hbf」は中央を意味する「Haupt」と駅の「Bahnhof」を組み合わせている。 つまりマンハイム中央駅ということだ。 なるほど中央というだけあって、予想よりも…

ドイツ フランクフルト② ユーレイルパスとDB

空港を出るとすぐに地下鉄に乗り、フランクフルト中央駅へと向かった。 この旅で唯一日本から予約していたのが、ユーレイルパスとマンハイムという町の宿である。 ユーレイルパスとは、EU圏内であれば特定の期間に特定の日数だけ電車が乗り放題になるという…

ドイツ フランクフルト① 片道切符で

関空から北京を経由して、やっとドイツはフランクフルトへ到着。 6月1日夕方に日本を出発し、20時間以上空の上にいたにも関わらず、空港の時計の針は6月2日午前7時を指していた。 ああそっか、時差があるのかとしみじみ感じていると、イミグレーションの前に…